院長コラム

理由もなく突然に苦しくなることはありませんか

 

・呼吸がしにくい

・息がきれる

・呼吸するだけで苦しい

こういった症状を総合して、「息苦しい」と言います。

しかし、人は無意識に呼吸を繰り返しているので、

「息苦しさ」がある時は本人は生命の危機を感じることでしょう。

 

全速力で走ったわけではなく、山登りをしたわけでもなく、

何ら理由がわからずに「激しい」息苦しさに襲われた時、

「パニック障害」の可能性を考えてみてください。

突発的な激しい息苦しさに襲われた際、

１時間ほどで症状がおさまった場合、

パニック障害の可能性は高まります。

 

パニック障害なんて…と思われるかもしれませんが、

脳機能の異常や遺伝といった原因とともに、

「ストレス」も大きな原因のひとつです。

ストレスを抱えていない現代人はいないとも言われています。

現代において、誰もがパニック障害になり得ることは忘れないでください。

 

パニック障害の特徴は

パニック障害の特徴は、息苦しさ以外にも

「吐き気・動悸・震え・めまいやふらつき」などの

症状も交代で起こることです。

どれも「激しく」起こり、症状が起こるのではないかという

「強い」恐怖感や不快感にも襲われることです。

これらを繰り返すことにより、日常生活に影響を及ぼしたり、

症状や恐怖感を回避する行動をとるようになったり、

という場合は治療が必要になります。

 

パニック障害への対応方法を早く取り入れましょう

 

パニック障害という疾病は、きちんと治療を受ければ

改善が期待できる疾病でもあります。

症状を感じなくなり長期間過ごすことができたり、

軽度の症状は続くけれど対処方法を身に付けて

日常生活が問題なく維持できるようになったりと治療の結果が表れます。

投薬治療だけでなく、パニック症状への対処法を学び、

行動療法を続けることが改善の近道となります。

 

パニック障害の疑いを持っているご本人、ご家族は

まずは慌てずにセルフチェックをしてみましょう。

 

前提としては、予想しない突然という状況でご判断ください。

・気持ち悪い、吐き気がある

・動悸、心拍数の急激な増加

・息苦しい、息切れがする

・体の震えがとまらない

・めまいやふらつきを覚える

・(冷)汗がとまらない

・これらが重なって起こるとともに、「このまま死んでしまうのではないか」

という恐怖心があるほどの体験として記憶している。

 

パニック発作と言われるもので、あまりの激しい症状に

恐怖心が伴う状態が繰り返し起こるようであれば受診を強くおすすめします。

 

症状を改善する途中や改善後にストレスへの耐性を維持できるように、

日頃からの体へのケアーが大切です。

規則正しい生活で体のバランスを整えることも大切です。

きちんとお風呂に入ったり、食生活に注意を払ったり、

整体などで自律神経を整える施術を受けるということも有効です。