起立性調節障とうつ病の違い
起立性調節障害(OD)とうつ病は、症状が類似しているため
混同されやすい疾患ですが、本質的に異なる点があります。
起立性障害の特徴と原因
起立性障害の主な症状は(OD)
・起床時の体調不良、ふらつき
・頭痛
・吐き気
・全身の倦怠感
・意欲と集中力の低下
・食欲不振
などが挙げられます。
自律神経の乱れによる主に「身体的な疾患」です。
慢性化して学校を長く休みだすと、自律神経の乱れだけで
精神的な症状も出てきます
体内のホルモンバランスの乱れや社会活動における精神的なストレス、
体質や遺伝的な要素も含めて主な原因です。
成長の過渡期である思春期前後に症状が現れることが多いため、
小学校高学年から高校生にあがるまでの子どもたちの発症が多くを占めます。
起立性障害は、起床時に交感神経と副交感神経の自動調節が
うまくいかないために、起床時から数時間に症状が現れます。
起床してからしばらく体が動かない…というのは、自律神経の活動に
十分なほど活性化しないために、血流の調整など体がついていかない状況です。
特に思春期の子どもに多く見られ、交感神経の働きが低下することで、
朝の活動開始が難しくなります。
しかし、午前中の症状が午後には軽減するのが特徴で、夕方には普段通りの
生活を送れることもあります。
うつ病との違いと見分け方
うつ病の主な症状は、起立性障害の症状と限りなく類似しています。
一方で、うつ病は精神的な疾患であり、自律神経の低下もありますが、
抑うつ状態にみられる、身体的な活動の低下や思考力・やる気・考えがまとまらない
悲観的になる・自己否定などが時間とは関係なく起こることにあります。
脳の視床や扁桃体からの信号、脳内の神経伝達物質のセロトニンなどが
不足していると考えられます。
うつ状態はODと同じく意欲低下や倦怠感が見られますが、
症状が一日中続くことが多く、日による変動が少ない点が異なります。
そのため、「朝は動けないが午後には元気になる」場合はODを疑い、
「一日中症状が続く」場合はうつ病の可能性を考える必要があります。
「起立性障害」という疾患を知らない場合、本人や親御さんは「うつ病かもしれない…」
として受診をする可能性もあります。
似通った症状だからこそ誤診となる可能性もあるので、ひとつの可能性だけを調べたり
、検討して受診するのは避けた方が良いでしょう。
似ていたとしても、うつ病は「精神的な疾患」ですので混同しないように注意が必要です。
起立性障害とうつ病の違いを判断するために、「起床後数時間経ってからの症状」
を注意深く見て欲しいです。
精神科での薬で対応すると、起立性調節障害がかえって悪化する事態も
ありますので注意が必要です
起立性障害の場合、起床して数時間経った午後や夕方には自律神経が整ってきたことで、
症状が「感じられない」「緩和している」状態になることが多いです。
食事ができたり、本を読んだりゲームをしたり…「1日の中」で普通の生活をしている
時間がある場合には起立性障害を疑います。
朝はあんなに不調なのに、午後になると平気で夜中まで起きているなど出てきます。
一方、数時間経っても症状が緩和しない、数日続いた後に「緩和する日もある」という
朝に調子が悪いときもあれば、一日中または夜になると抑うつ状態になるなど、
日内変動ではない症状の出現には「うつ病」を考えてください。
身体的な疾患から精神的な疾患に移行する可能性もあるので、
継続的な受診を検討することはもちろんですが、症状を理解して出来る時間に
「できる予防」を取り入れるのはいかがでしょうか。
起立性障害の身体的な症状に対しては、全身の骨格や筋肉の調整を行い
自律神経の乱れを改善することも有効な方法のひとつです。
「朝起きれない」「朝に全く体が動かない」「ベッドから出ることができない」
というのは、その人の身体から発するSOSだという、
起立性障害の理解が親族や学校関係への理解が必要です。
適切な診断と対応
誤診を避けるためにも、症状の出方を慎重に観察し、複数の可能性を考えながら
医療機関を受診することが大切です。
また、ODの症状緩和には、骨格や筋肉の調整を通じた自律神経の改善も
有効とされています。
「朝起きられない」という症状を単なる怠けと捉えず、身体からのSOSとして理解し、
適切なケアを行うことが重要です。
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