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院長コラム

副腎疲労と睡眠の関係

副腎とコルチゾールの働き

私たちは日常生活の中で何かしらのストレスにさらされていますが、

それを負荷と思うことなく過ごせているのは、副腎から分泌される

抗ストレスホルモンであるコルチゾールの働きのおかげなのです。

副腎は腎臓の上部にある三角形の臓器の名称で、抗ストレスホルモンの他に、

体内環境を調整する副腎髄質ホルモンの分泌を担っています。

副腎とありますが、腎臓とは機能が異なります。

コルチゾールは副腎皮質ホルモンに分類され、一日の中で分泌量が

変化することがわかっています。

しかも、睡眠時間に左右されることがなく、朝から昼にかけて分泌量が増えていき、

夜になると分泌量が低下していくというのです。

 

ただし例外的に夜に強烈なストレスを感じた場合、コルチゾールが分泌され、

交感神経が優位になります。

すると、身体が興奮状態となり、眠くなりにくくなってしまいます。

これは、コルチゾールが分泌されると、幸福ホルモンの別名を持つセロトニンの分泌が

抑制されてしまうためです。

 

副腎疲労が引き起こす睡眠障害

 

睡眠は、日中活動している臓器が休息できる貴重な時間です。

脳内では、インプットされた情報が整理され、筋肉に溜まった糖や疲労が分解され、

正常な状態へと回復します。

しかし、コルチゾール量が睡眠中に増加してしまうと、眠りが浅くなり、

回復にかかる時間が不足してしまうのです。

副腎疲労は、コルチゾールの分泌量に影響します。

日中に分泌量が不足するようになれば、疲労感や食欲不振、

眠気などに襲われることになり、集中力が続かない、やる気が起きないといったことに

つながり、パフォーマンスが低下します。

反対に分泌量が過剰になると、細胞レベルでエネルギー不足を感じるようになり、

糖やカフェインを求めるようになります。

その結果、太りやすくなったり、あざやニキビができやすくなったりするのです。

精神的には、疲れているが、まっだ頑張れると無理をしている段階です。

ストレスに自分の頑張りで何とかなると、副腎は無理をしている段階です

 

こうした状況を改善するためには、まずはご自身の生活スタイルや環境を

見直してみましょう。

とはいえ、職場環境を変えたり、生活スタイルを一変させたりしてしまうことは

現実的とはいえません。

そんな時は、医療機関を受診し、副腎疲労を回復させるための治療を始めるのが

最善の手段といえます。

 

あるいは、自律神経症の整体なども期待できます。

なぜなら、健全な睡眠も副腎機能の回復も、すべては自律神経の正常化に

かかってくるからです。

また、副腎疲労の症状を放置してしまうと、ストレスに体も精神も

対応できないままでは、やがて大きな問題になります。

早めの対処で、一日も早い回復を目指しましょう。

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