院長コラム

心のストレスと自律神経

快楽が得られなくなることで生じるストレス

自律神経を乱す原因の一つに心のストレスがあります

どうしていいかわからない時、

胸がどきどきする

顔面のほてり・汗が出る

これらの体の様子は

自律神経の乱れから体の神経の作用で

体の症状となって現れているのです。

 

普段から自律神経の切り替えができている人は

気持ちが動揺してもすぐに立て直すことができたり

気持ちのストレスを長く貯めない方法を持っています

逆に、切り替えができない人は、

気持ちのストレスを切り替えられず、

気持ちの動揺や普段とは違う自分がでます。

ここでは、心のストレスの問題を取り上げます

 

心のストレスも物事は永遠に続かないものです、

諸行無常ということわざもあります。

いつまでも続いてほしい快楽も永遠には続かないのです。

頑張ったことへの報酬・

人から褒められた喜び

快楽を得られている間はストレスにはなりませんが、

ひとたび快楽が得られなくなると

大きなストレスになります。

快楽も行き過ぎると依存症となります。

アルコール依存・過食症・拒食症・買い物依存など、

一度快楽を得ていたものが、

得られなくなるストレスに

対応できなくなっているからです。

最近ではインターネット・ゲーム依存・スマホ依存もあります。

この理由の一つに脳内のドーパミンと言われる

神経物質が関係しています。

いったん快楽を得ると、

ドーパミンが脳内で爆発的に増え、

もっと欲しいと暴走してしまいます。

失った快楽を追い求めるあまり、

心のコントロールができにくくなっていきます。

 

他者に認められないストレス

自分が相手のためと思ってしていることが、

正当に評価されないこともストレスになります。

家族のためにとしているのに、

ありがとうがない主婦。

会社のためにとした仕事を、

評価してもらえないサラリーマン。

自分の中での評価と

他人からの評価は違うものです。

自分が評価してもらえる、

喜んでもらえると、

一方的に思い込むと後には、

大きなストレスとなり評価してもらえないことになります。

自分の中の考え方の基準が

少しずれているのです。

これもストレスを感じているのは自律神経の脳神経です。

焦り・不安・恐怖が

自律神経に働きかけ体の不調を引き起こすことになります。